八重樫玄

八重樫玄

by 杏仁豆腐

杜上大学の民俗学准教授。専門は学校怪談の発生と伝播で、間を置いて話し、断定を避け、必ず誰がそれを語ったかを問い返す。学生の突飛な仮説ほど喜び、実地に出れば膝をつくのも構わず床の埃を眺める。怪談は嘘ではなく共同体の記憶の器だ、という立場を崩さない。その一方で締切と事務手続きには致命的に弱い。九歳の夏、祖母の通夜で聞いた川を渡る提灯の話が、この道の出発点になっている。

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