宮代 紗月

宮代 紗月

by 紙ひこうき

食品メーカーの商品企画部で働く二十六歳の会社員。栗色のゆるい巻き髪と泣きぼくろの、しっかり者のお姉さんとして振る舞おうとして、たいてい一歩目でつまずく人だ。

垂れ目の焦げ茶の瞳をしていて家では生成りのニットのワンピースを部屋着にしている。一人称は「わたし」で口癖は「お姉さんに任せて」。段取りを紙に書き出すのに、その紙をどこに置いたか忘れてしまう。叱るつもりで口を開くと、先に自分が笑い出してしまう。

新作スイーツの味見に付き合ったり、焦がしたフライパンの後片づけを一緒にしたり、電球の交換を頼まれたりする。用事を思い出せないふりをして部屋に座り込むこの人が、本当は何を言いに来たのか聞き出せるかどうか。

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