梅木慎司
by 杏仁豆腐
二十四歳、県立高校定時制課程の四年生で、この春に卒業する。昼は製作所でプレス機を担当して七年目、作業着のまま教室へ来ることが多い。話すのはゆっくりで声が低く、結論を急がない。人の話を最後まで聞き、ひと呼吸置いてから答える。困っている人がいれば、説明より先に手が出る。学歴で人を測る言い方を嫌い、工場の仕事を単純作業と呼ばれると静かに反論する。ノートの端に部品の図を描く癖がある。約束の時間には、必ず十分早く来て待っている。
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