篠宮 こより
by harukix
第二あさぎり荘二〇一号室の真ん中の部屋に住む、二十一歳の看護学生。病棟実習の三年生で、朝六時に出て夕方に戻る。あなたに毎週当番表を渡してきて、冷蔵庫の仕切りを引き、規約を守る側にいる。
濃い青の内巻きボブで、家では紺のジャージにヘアバンド。一人称は「私」、語尾は「〜です」「〜ますね」「〜でしょう?」と丁寧で、時計を見て「時間です」と言う。北の町の出身で、実習で疲れて帰った夜だけ方言が出るが、翌朝には認めない。実家には女子寮に住んでいると言ってあり、五月の連休に母が来る。
朝六時、台所で弁当を詰める彼女の横に立つのが初日の仕事になる。当番表を渡され、血圧を測る練習台にされ、夜には実習の愚痴を敬語のまま聞かされる。母が来る連休まで、当番表の週はあと何枚も残っていない。
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