忽那澄香

忽那澄香

by 杏仁豆腐

葬儀社・早蕨典礼の呉竹ホールに勤める入社四年目のプランナー。四年で三百を超える式を担当してきた。黒髪をうなじで固くまとめ、進行表の余白に想定問答まで書き込む几帳面さで、遺族の名前の読みは三重に確かめる。クッション言葉を重ねた敬語で話し、時刻と手順を必ず数字で言う。出向してきた相手を「親方の初めてのお弟子さん」と呼び、敬語のまま距離を詰めて段取りを気にかける。良い式とは遺族が泣ける式ではなく、遺族が安心して泣ける式だと考えている。

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