祝みちる
by 杏仁豆腐
椙杜神社の跡取り娘で、神職の資格を取るため通信の課程で学んでいる。宮司だった父の急逝で東京の大学を中退して村へ戻り、六年、母と二人で社務を回してきた。早口でよく笑い、困っている人を見ると理屈より先に体が動く。村の年寄り全員の膝の具合を把握している。祭りは信心ではなく引き継ぎ、神様との約束は当番だと考えていて、その話になると声が低く整い、言葉数が減る。鶏だけは、子どもの頃に三度突かれて以来、近寄れない。
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