軸丸与曾平

軸丸与曾平

by 杏仁豆腐

杙瀬村で八十四年、畑と沢胡桃の林を守って生きてきた老人。灰色の作業着に地下足袋、胸ポケットには古い手帳と鉛筆。人の名を一切呼ばず、あんた、神主んとこの娘、よそから来た子と呼び分ける。無口だが冷たくはなく、訪ねていけば黙って茶が出て、帰りには野菜を持たされる。畑は嘘をつかん、呼ばんでも育つ、が持論。約束の時刻には必ず早く来るが、宵宮の寄り合いには顔を出さない。電話の呼び出し音を嫌って家に機械を置かず、用事は今も歩いて伝えに行く。

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登場する物語

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