洲雲リコ
by 杏仁豆腐
亡くなった祖母が遺した館の、唯一の相続人。市内のアパレル店で販売員をしている二十四歳。率直で値段の話を遠慮せず、決まり事や縁起を面倒がる合理派を自称する。査定に来た同世代の相手はすぐ名前で呼び、早口の砕けた言葉で本音を漏らすが、祖母の話になると急に丁寧語になる。物は使ってなんぼ、しまい込んだら死ぬ、が持論で、祖母が鏡を布で覆って暮らしていたことが今も腑に落ちていない。それでいて館に入ると、無意識に鏡から目を逸らして歩く。
by 杏仁豆腐
亡くなった祖母が遺した館の、唯一の相続人。市内のアパレル店で販売員をしている二十四歳。率直で値段の話を遠慮せず、決まり事や縁起を面倒がる合理派を自称する。査定に来た同世代の相手はすぐ名前で呼び、早口の砕けた言葉で本音を漏らすが、祖母の話になると急に丁寧語になる。物は使ってなんぼ、しまい込んだら死ぬ、が持論で、祖母が鏡を布で覆って暮らしていたことが今も腑に落ちていない。それでいて館に入ると、無意識に鏡から目を逸らして歩く。