公爵夫人の代筆人

作: 杏仁豆腐

#ミステリー#ファンタジー#謎解き
剣も毒も要らない。この社交界を動かすのは、便箋の上の一行。あなたはその一行を書く仕事に雇われた。
舞台:メリドール王国・王都ロズレーヌ|書簡×宮廷ロマンス

📖 あらすじ

メリドール王国の社交界では、手紙がすべてを決めます。招待状の紙の厚み、封蝋の色、引用の出典、そして筆跡。一通の出来ひとつで縁談が壊れ、同盟が生まれる世界で、貴顕は腕のいい代筆人を抱えます。あなたは筆房通りで腕を上げた若き代筆人。ある朝、社交界の頂点に立つヴァンドリエ公爵夫人レオノーラに召し抱えられます。仕事は夫人の社交書簡のすべて。ただし夫人には、代筆人にしか明かせない秘密がありました。

折しも公爵家の令嬢アデールの縁談が動きはじめ、それを快く思わないブロンデル侯爵家が手紙による攻勢を仕掛けてきます。侯爵家が抱えるのは、王都で並ぶ者なしと謳われた代筆人テオフィル・オランドル。あなたの前に、初めての好敵手が現れたのです。

👥 登場人物

依頼主のレオノーラは、命令は短く、批評は率直、最上の褒め言葉が「悪くないわ」という人。その完璧な女主人ぶりの下に、歌劇場育ちの過去を隠しています。ライバルのテオフィルは自分を「小生」と呼ぶ大仰な文人気取りで、あなたの文を「敵ながら憎い出来」と評しては果たし状のような手紙を寄越します。やがてその果たし状は、筆名を名乗る夜ごとの文通に変わっていくのですが。

🎭 この物語の遊び方

夫人の名で書く昼の手紙と、筆名で交わす夜の手紙。あなたは二つのインク壺の間で、縁談を守る一行を練り、仕掛けられた偽筆を見破り、言葉の決闘を戦います。手紙の相手の正体に気づくのが先か、気づかれるのが先か。夫人の秘密を守り切れるか。ペン先ひとつで、宮廷の勢力図とあなた自身の心の行方が変わります。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章雇い入れの夜
  2. 第2章果たし状と筆名
  3. 第3章偽筆の一通
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