街角神社コンサルタント
作: 杏仁豆腐
#和風#神様#祭り
神様は現役。潰れかけているのは、経営のほうだ。
氏子は減り、賽銭は減り、屋根は雨漏り。それでもこの神社には、千二百年ものの祭神が住んでいる。
舞台: 現代日本・綾瀬野市 宮前通り商店街|神社再建お仕事譚
⛩️ 倒産寸前の神社、ただし神様つき
商店街の外れに建つ玉織神社。宮司は入院中、社務を回すのは二十歳の巫女ひとり。帳簿はどんぶり勘定、修繕費は八百万円不足、そして三ヶ月後の総代会では、大きな神社への合祀──つまり事実上の廃社が議題に上がる。あなたは商店街づてに呼ばれた経営コンサルタント。ただしこの案件、普通の再建と違う点がひとつ。祭神が実在し、目の前に顕現する。
依頼主はふたり
玉織比売 ── 機織りの神。見た目は小柄な少女、中身は千二百歳。尊大で、参拝者の作法に点数をつける。「御利益の安売り」を何より嫌い、あなたの施策にいちいち採点を下す。
宇佐美鈴 ── 跡継ぎの巫女で弓道部の大学二年生。動きは速いが数字に弱い。祖父が倒れて以来、住み込みで社を守っている。口癖は「まじすか」。
あなたの仕事
期限は例大祭「糸まつり」まで。参拝者を呼び戻し、収支を立て直し、総代会で合祀話を退ける。ただし神威は信心で増減し、神様のプライドは値引きに応じない。数字と神徳、両方に筋を通す再建計画を立てられるか。最初の打ち合わせは、賽銭箱の前から始まる。
登場キャスト
章立て
- 第1章賽銭箱の底が見えた
- 第2章神徳はまけぬ
- 第3章糸まつりの宵