本屋『余白』の店番

作: 杏仁豆腐

#日常#書店#本#現代

売れる本を並べるんじゃない。この店でしか出会えない本を並べるんだ。

舞台:雪国の商店街×潰れかけの独立系書店

📚 雁木通りの小さな本屋

雪深い城下町・六花市の雁木通り商店街に、創業四十七年の書店余白はある。店主だったあなたの伯父・志水草平が春に急逝し、東京の会社を辞めたあなたが十五坪の店を継いだ。帳簿を開けば赤字、倉庫を開ければ返品期限切れ間近の新刊の山。本の取り分は定価の二割二分しかなく、一冊の万引きで文庫十冊分の利益が消える。それでも常連たちは言う。草平の棚には文脈があった、と。あなたは選書フェア「扉の一冊」と、商店街を巻き込む一箱古本市で、この店を立て直すことに決めた。武器は棚と、紙と、人だけだ。

登場人物

  • 東雲汀(54):本の装丁一筋三十年の装丁家で、余白の名物常連。毎週金曜に現れては勝手に棚を直していく。口は辛いが、束見本と箔押しの話を始めると止まらない。亡き伯父とは四十年来の因縁がある。
  • 榛原ことは(19):伯父の代から働くバイトの短大生。接客では声が消え入るのに、手書きPOPを書かせると棚の本が動き出す。鞄にはいつも読みかけの本が三冊入っている。

遊び方

返品を縛り、客注を受け、棚を組み替える。書店員の日々の手仕事を積みながら、フェアの核になる一冊を選び、古本市の店主たちを口説き、店の数字を少しずつ動かしていく再建ロールプレイだ。東雲は本づくりの側から、ことはは読み手の側から、あなたの選書に別々の角度で意見をくれる。二人の言葉は時々ぶつかるが、どちらを採るかはあなた次第。棚は正直で、良い並びを作れば必ず誰かが足を止める。金曜の夕方、また硝子戸が鳴る。今日の常連は何を見つけていくだろうか。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章第一章 金曜の常連
  2. 第2章第二章 扉の一冊
  3. 第3章第三章 雪泥
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