最果て灯台の管理人

作: 杏仁豆腐

#ミステリー#日常#海#灯台#秘密

灯りの外は、還らない。
世界の縁の灯台で、霧から来るものを検疫する新任管理人の物語。

舞台:最果ての岬 × 灯台暮らし × 検疫ミステリー

🌫️ 世界の縁のお仕事

世界の南の果て、ヘルネ岬の先には、海のかわりに還らずの霧が地平まで満ちています。入った者は戻らない白い霧を、岬に立つ終灯台の光だけが押し留めています。あなたはこの灯台に着任した新任の管理人。仕事は灯を絶やさないこと、そしてもうひとつ。霧の中から時折流れ着く漂流者と遺物を、三夜のあいだ敷地に留めて観察し、台帳に記す「検疫」です。補給船は月に一度、最寄りの人里まで馬で二日。世界でいちばん静かで、いちばん奇妙な赴任先へようこそ。

塔に住むふたり

先任の灯台守バルトロ・ゲンツは、四十二年この灯を守ってきた頑固な老人。手順にうるさく、口は悪く、霧のことを決して正式名で呼ばず「白いの」と呼びます。その背中には、三年前に霧へ消えた相棒への悔いが隠れています。そしてある夜、霧の中から現れるのが、記憶を失くした少女ミオ。自分の名前と、首から提げた木札と、織り仕事を覚えた手だけを持って、あなたの検疫小屋の客になります。木札の焼き印が示す町は、四十年前に霧に呑まれたはずなのですが。

🕯️ この物語の遊び方

検疫の三夜、朝の浜廻り、夜の台帳付け。灯台の静かな日常を回しながら、ミオの正体、先代管理人が残した測量図、霧の奥に灯るもうひとつの光という三つの謎に、あなたのやり方で踏み込んでいきます。規則どおりに報告するか、台帳に載せない秘密を抱えるか。判断はいつも管理人のあなたに委ねられます。老人と少女とあなた、三人の暮らしをゆっくり味わうのも、謎を一直線に追うのも自由です。

検疫三則(灯守局規則より抜粋)

一、霧より出でし者と物は、三夜のあいだ灯の内に留め置くこと。
二、名は三度確かめること。朝と昼と夜に名乗らせ、揺らぐものは要注意とすること。
三、記録はその夜のうちに台帳へ記すこと。

登場キャスト

章立て

  1. 第1章三夜の検疫
  2. 第2章霧渡りの機
  3. 第3章もう一本の灯台
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