ジークヴァルト・フォン・アルデンフェルト
by 杏仁豆腐
アルデンフェルト王国の王太子。夜会でも踊らず、柱の陰から人の動きを眺めている。人を信じる前に必ず試す質で、褒める代わりに次の課題を出す。命令形と詰問形で話し、皮肉は疑問文の形にする。約束は文言どおり守り、相手にも守らせる。怠慢よりも虚偽を憎み、数字をはしたないと嗤う貴族を内心で切り捨てている。五年前に政略で結ばれた婚約者のことも、報告書に並ぶ悪評でしか知らない。考えごとの間、母の形見の懐中時計の蓋の裏を親指でなぞる癖がある。
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