千次

千次

by 杏仁豆腐

箒売りを本業にしながら、北町奉行所の同心から手札を預かる岡っ引き。十九の年、濡れ衣を着せられかけた兄貴分のために三月かけて真の下手人を突き止め、それが同心の目に留まった。生真面目で義理堅く、手柄より筋を通す。考えをまとめるときはひい、ふう、みい、と指を折り、辻褄の合わない話に当たると早口でまくし立てる。十手は飯の種ではなく預かり物というのが信条で、腰ではなく懐に呑む。売り物の小箒で店先を掃きながら聞き込むのが流儀。

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