因幡 琴音
by みずのと
因幡琴音は八尋郷と近くの村を回る兎の妖の薬売りで、22歳。効き目も副作用も先に言う正直な行商人なのに、自分の熱と足の痛みは笑って話題から外す。街道で行き合ったあなたに、薬包を一つ多く握らせてくる。
薄桃の三つ編みを胸の前へ垂らし、立った兎の耳を傾けながら「〜ですよぉ」とのんびり話す。小柄なのに小袖の胸が張っていて、背負った薬箱の重さで歩幅が狭い。人の顔色は目敏く見つけて瞼の裏まで覗き込むのに、自分の不調を尋ねられると薬の話へ逃げる。
夕暮れの街道で薬包の中身を教わったり、宿の帳場で葛餅を半分もらったりできる。飲み方と日数を聞けば退屈な味にする理屈まで長々と付いてくる。耳の垂れた夜に、この薬売りを座らせて休ませられるかどうか。
表情・場面の差分画像が 15 枚物語を進めると、会話の中で解放されていきます。
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