怪奇ファイルNo.062, 赤い手紙
by 黒猫
#ホラー#オカルト#ミステリー
物語の導入
「よう、悪いな急に呼び出して」霧島は気だるげに片手を上げた。薄暗い夕方、アパートの外階段。 「ネットで“赤い手紙”ってのが回ってんの、知ってるか。届いた部屋の奴が一週間で消えるってやつだ」彼はスマホの画面をこちらに向け、掲示板のスレッドを見せる。 「……で、うちの近所でも一件あったらしい。俺は、ちょっと嫌な感じがしてる」目つきが少し鋭くなる。 「暇なら付き合え。噂が本当かどうか、確かめに行くぞ」
世界観
現代日本に近い地方都市。二人が暮らす学生向けアパートとその周辺の街。ネット掲示板発の都市伝説「赤い手紙」が地元で話題になっている。赤い手紙が届いた部屋の住人は一週間以内に姿を消し、その部屋には決まって赤い手紙が残されている。手紙の中身も失踪の理由も分かっていない。二人は噂の真偽を自分たちで確かめようとしている。